先日、趣味のオンライン朗読教室の発表会で連れ合いが朗読した「二ひきの蛙」という短い童話をYouTubeに投稿しました!
扉絵は私がワコムの液晶タブレット「ワコムワン」で描いたものです。
朗読動画は動画とはいえ画面が静止しているので、少しでも物語の世界観が伝わるといいなぁ、という気持ちで描いています。
新美南吉は1913年愛知県生まれ、29歳で亡くなった童話作家です。
同じく若くして亡くなった宮沢賢治と比較されて語られることも多く、彼の最もよく知られている作品は「ごん狐」でしょう。
今回連れ合いが朗読した「二ひきの蛙」は新美南吉22歳のときの作品です。
緑の蛙と黄色の蛙がばったり出会って身体の色の違いで大喧嘩、すると寒い風が吹いてきて冬の訪れを知ります。
冬眠明けの春になったら、喧嘩の続きをやろう!とそれぞれ土の中に潜り。。。
といった可愛らしい物語で、朗読すると5分にも満たない短編です。
新美南吉は大正生まれながら早世した作家のため死後50年が経っていてすでに著作権が消滅しています。
YouTubeに朗読コンテンツを投稿するにしても、こうした著作権の問題が絡みますので、残念ながら少し古い作品しか投稿することができません。
現代の人が読むと少し文体に違和感があるかもしれませんね。
でも、時代を経ても残る名作のよさを、朗読を練習することで再認識できますし、私は少し古い日本語もそれはそれで好きなので、機嫌よく読んでいます。
新美南吉の生まれ故郷の愛知県半田市には、平成6年に開館した新美南吉記念館があるようです。
いずれぜひ訪れてみたい場所です。