奈良公園には、魅力的な木がたくさんあって、何度か写生に出かけています。
ただ、樹木に詳しくないので、なんの木かわからないものもたくさんあります。
四季によって姿が違うところも木の面白いところですね。
昨日は、樹木のことをもっと知りたいと思って、奈良公園内の樹木の案内をしてくださる公民館イベントに参加しました。
こちらの大きなクスノキは明治天皇の座った跡に記念植樹されたものなので、樹齢推定120年~130年なのだそうです。
よく見るとここには3本の木が植わっており、離れてみると1本に見えます。一番右の木は真横に張り出しています。
このムクロジの木、中が空洞です。空洞から竹が伸びているんです。。!奇観ですね!!
この木はとても大きい木ですが、ムクロジは成長の早い木で、樹齢は300年くらいだろうとのこと。
ムクロジは仏教と共に日本に伝わった木だといわれているそうです。
実を乾燥させたものは、サポニンという石鹸成分が含まれていて、当時は僧衣の洗濯に使われたのだそうです。ランドリーナッツとかソープナッツとか呼ばれていますね。
化粧品のコンセプト成分に使われることもあります。
中の種は羽子板の重りに使われていたようです。
公園内にはクロマツやスギの木が多いですが、こうした珍しい木もあるんですね。
こちらはサイカチという木です。
マメ科の木で、写真に撮れていないのですが、20センチくらいの豆のねじれた茶色いさやがぶら下がっているのが見えました。
幹からも枝からも10センチくらいの棘が出ていて、不思議な木です。
棘は登ってくる動物などから身を守るため(?)かもとのこと。生物の形態にはすべて理由があるけど、わからないものも多いようです。
ほんとうのことは、木に聞かないとわからないですよね。
最後はこちらのクスノキです。
中が腐敗して空洞になっていますが、外側の幹が修復するように巻き付いています。今年も暖かくなって葉っぱもよく茂っているので、講師の先生は安心したとおっしゃっていました。
落雷の跡で中は焦げていますが、この焦げている部分に観光客の落書きがあるのはとても残念に感じました。