今日は月に2度、夫婦で受けているオンライン朗読レッスンの日でした。
私は小川未明の「月夜とめがね」という短編を練習していますが、一緒にレッスンを受けている連れ合いはグリム童話の「ブレーメンの音楽隊」です。
子どものころに一度は読んだり聞いたりしたことがある「ブレーメンの音楽隊」。
登場する動物はロバ、犬、猫、鶏の4匹です。
<ブレーメンの音楽隊あらすじ>
人に使われてきたロバが年を取り仕事ができなくなったとして飼い主から辛く当たられるので脱走、「ブレーメンに行って音楽隊に入ろう!」と旅を始めます。
旅の途中で、同じような境遇の犬、猫、鶏に出会い、みんなで一緒にブレーメンを目指すことになりました。
あるとき旅の途中の途中で、森の中に泥棒たちがご馳走を前に金貨を分けている家を見つけます。
そこで4匹は一計を案じロバの上に犬、猫、鶏が乗って一斉に大声で鳴き叫び、泥棒を追い出すことに成功、結局4匹はその家がとても気に入ったので、ブレーメンへは行かずそこに住み着くことに決めました。
今日連れ合いが「4匹が泥棒の家を見つけ、窓から中をのぞくロバと鶏の会話」の部分を読んでみたのですが、1回目はイマイチ聞いていてロバか鶏かどちらのセリフかわかりにくい印象でした。
ロバは4匹の中で一番背が高く、窓の中をのぞき見ることができます。一方鶏は一番小さいので、窓に届かず、ロバの口から中の様子を知る、というシーンです。
先生から、「情景を思い描いてみて、ロバと鶏の位置関係を想像してみてください」とアドバイス。
このアドバイスのあと、2回目に読んだとき、全然1回目と聞こえ方が変わってきました。2匹のキャラクターの区別がしっかりとついて、会話が急にイキイキとしだしたのです。
朗読って、ただ文章を上手く読めればいい、というわけでなないのだなぁ、と感じた出来事でした。