私は子供のころから長年股関節痛に悩み、整形外科でも「日常生活には困っていない」とのことであまり取り合ってもらえず、とても悩んでいました。20年前に「股関節インピンジメント」という診断を受け、少しは気が晴れたものの、痛みが治まったわけではなく日常的に股関節痛に悩まされています。
先月から股関節痛のリハビリ目的に始めた週に一度のプール通いも2ヶ月目となりましたので、今日は現状レポートです。
リハビリ前の痛みの程度
痛みを感じるシーンはこんな感じです。
- 靴の脱ぎはき
- 通勤電車で30分立っていて、降りる際の踏み出し
- 電車が混んで足の踏み場が限定されるとき
- 車の乗り降り
- 地面からの立ち上がり
- 靴下をはくとき
- 足の爪を切るとき
- 椅子に座っているとき、椅子から立ち上がるとき
- 寝ているとき
特に職場は土足厳禁で、トイレに行くときも都度上履きから靴に履き替えるので、地味に辛いです。
整形の医師の見立て
整形の医師のいうにはレントゲン所見から見て、稼動域が狭すぎるとのことでした。
股関節周りの硬くなった筋肉を緩めて稼動域を広げるため、理学療法士さんによる施術と家でのストレッチの指導を受けて5ヶ月間のリハビリをしました。
この整形のリハビリ通いで受診時の痛みが10としたら9くらいにまではなったものの、これ以上痛みがひどくなって日常生活に不便が出たら将来は人工股関節の手術が必要と先生に言われたのが2ヶ月前のことです。
リハビリは保険制度上5ヶ月が限度とのことで一旦整形は終わり、
「これから徐々に歩けなくなるのかなぁ…」
とブルーになっていました。
健康関連本の効果
すると実家の父が「名医が教える1分体操 股関節痛」というの本のサイトをLINEで送ってきてくれました。
健康関連本は怪しい、というかいい加減なものも多い、という私の印象ですがせっかくの父の好意なので、とりあえず参考程度にと購入してみることにしました。
専門医でのリハビリにもそれほど効果を感じられない以上、何でも試してみよう、という気になっています。
一分体操の本の中の、中腰でフラダンスのように腰を回す体操と脚を前後に開いて両手を合わせて上に伸びるストレッチ(下図)を、朝晩は自宅で、昼間は職場でトイレに行った際に行い、そして寝る前のヨガのネコのポーズ、これらのエクササイズを毎日続けて約1ヶ月、10の痛みが6くらいにまでなるという成果を上げました。
プール通いの効果
そして先月追加で始めた、週に一度のプール通いです。今は水中ウォーキング15分の後、ゆるく300メートルほど泳いでいます。
なんとこのプール通いを始めてから痛みレベルが2くらいになりました!
実際、想定外の成果を上げています。
プールのせいか、エクササイズのせいか、はたまた自然に良くなる時期が来ていたのかはわかりません。
わかりませんが、20年ほど前に受診したある整形では
「このままなら50歳過ぎたら車椅子生活になりますよ。乗馬やめて、水泳してください」
と言われたのを思い出します。
当時はとても乗馬に熱中していたのでやめるなんて考えられないことでした。毎日深夜まで残業していましたし、プール通いの時間なんて取れません。
それにたいして泳げもしないし水泳を趣味にしたいとも思えませんでした。
今、苦手な水泳も楽しいものだと思えるようになってきた
今、毎週プール通いをしていますが、水中って身体がふわふわして気持ちがいいですし、プールの壁を蹴ってひとかきするとすいーっと前へ進む感じも快感です。
まだまだ水泳としては下手くそですが、「大人の水遊び」みたいな感覚で、YouTubeで勉強してから実践してみるなどして機嫌よく通っています。
若い頃はきれいなフォームで泳げない自分がプールなんて、という気持ちもあったと思います。
今ではそんな恥ずかしさも気にならず素直に楽しめているのは、年をとった特権なのかもしれません。
本来飽き性の性格の私ですが、これから後半人生のQOLのためにも続けていきたいと思います。
これらのエクササイズは私には効果がありましたが、人それぞれ状態は違うはずですので、自己流の運動療法を試す方は痛みが増すようなエクササイズはどうぞお控えください。