昨日は月2回のオンライン朗読レッスンの日でした。
オンラインで朗読のレッスンを受け始めて3年目、これまでは芥川龍之介や小川未明、小泉八雲などの昔の作家の短編を読んでいたのですが、今初めてのエッセイの朗読に挑戦しているところです。
しかも題材は自作のエッセイ。自分で書いた文章なのだからすんなり読めるはず…という期待は、今見事に裏切られています。
エッセイは基本的に一人称で進みます。セリフらしきものもそれ程なく、波乱万丈な内容でもないために、全体的に淡々とした文章になっています。
しかし、淡々とした文章をただ「淡々と」読んでも聞く人は眠いだけ、ここがエッセイ朗読の難しいところでした。
前回のレッスンでは、センテンスごとのプロミネンスを教わりました。
昨日新たに教わったのが、「息読みトレーニング」です。
息読みトレーニングと検索してもネットに情報がほとんど出ないので、朗読の練習方法としてそれ程メジャーじゃないか、別の呼称があるのかもしれません。昔のNHKのアナウンサーはこの練習を取り入れていたのだとか。
練習方法はこうです。
まず、文章を声を出さず息だけで読んでみます。風邪を引いて声が出ない時のような状態です。何をいってるかわかるけど、明瞭な音が出ないために書き取りにくい感じになります。
この状態で読むと、読んでる自分もフラストレーションがたまります。
そこで、今度は大げさな表情や身振り手振りをつけてフラストレーションを補うようにやはり息だけで読みます。
その練習をしてから、その時の自分でつけたかった抑揚や強調したい部分、気持ちなどを覚えておいて改めて普通に声を出して読んでみます。
そうすると、あら不思議!
「読もう」とする意識より「口から勝手に音が出てくる」ように自然な声が出てくるんです。
この効果がスゴイです‼
この練習法で、二週間後のレッスンまで、またしばらく練習していきたいと思います。