なこのすけらいふ

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お絵描き、デジタルとリアルの違い

数年前から趣味でデジタルお絵描きを始めましたが、今年から日本画を習っている関係でリアルお絵描きをすることが多くなりました。

 

日本画は、実際に日本画を描きだす前に『写生』をたくさんためておいて、構想を練ってから本番の制作にとりかかるのが、油絵や水彩画と大きく異なります。

 

私は学生時代、美術系の短大で洋画を専攻していました。

油絵なら丈夫なキャンバスにいくらでも新しい色を重ねることができるので、自由度が高いです。

 

一方、日本画は和紙の上に岩を砕いた絵具の粒を水と膠で溶いて、なんども重ねて貼り付ける技法で描くので、あまり乱暴なことができませんし、ある程度「計画的に」制作を進めていきます。

 

そもそも絵具も水っぽいので(というかほぼ水なので)、油絵のように画布を立てて描くこともできません。基本的に平置きで描きます。

 

そのため、直接モチーフを見ながら描くということができず、常にあらかじめ描いた写生を参考にしながら制作することになります。

 

というわけで、今はできるだけ『写生』をためている段階ですが、写生には色鉛筆を使うことが多いです。

 

普通の黒い鉛筆と違って色鉛筆は消しゴムで消せないので、これまた気を遣います。(多少は消せるのですが、薄くなるくらいです)

 

デジタルで描いていたときは、色を重ねるときはレイヤーを追加して上下を入れ替えたりして背景との塗りわけもとても便利ですし、なんといっても「失敗した!」と思ったら保存していない限り『Ctrt+Z』で前の状態に戻せますから、思い切ってどんどん色を重ねることができます。

 

色鉛筆でリアルで描いていると、「失敗した!」と思ってもできる修正方法が限られているので、作業はとても慎重になっています。

 

色鉛筆写生をしていても、左手がつい『Ctrtキー』を探したりしている自分がいて、笑ってしまいます。

 

『Ctrl+Z』、私は間違いなく一番多用するショートカット。もはや左手のホームポジション