先日、習い事というものは、先生との相性が大事と書きましたが、色鉛筆画の教室にお邪魔して気づいたことがあります。
私は時々デジタルで植物の絵を描いています。
モチーフの輪郭は写真からトレースして、写真を見ながら色を塗る方法です。
これはこれで楽しいのですが、これらの絵の行き着く先が自分でもよくわかりません。1枚描き終えれば、それはそれで完成だからです。
先日の教室では、現物の三次元のモチーフを見ながら苦労して二次元の画用紙に形を起こし、色鉛筆で彩色していきました。
今回の色鉛筆画のモチーフは植物でしたが、先生のおっしゃるにはこれらの写生は「作品作りの材料になるべきもの」なのだとか。
写生(資料となるパーツ)
↓
草稿(どんな作品にするか検討するための原稿)
↓
作品(本番、展覧会などで私たちが観ている作品)
という順序をたどるのだそうです。
元美大生のくせに学生時代の自分は何をしていたのでしょうか?
不真面目な学生で、何も学んでいないことに今頃気づいたみたいです。
私はとにかく写生好き。
ひたすら目の前にある対象物に向かって描き起こすことが好きです。
でも写生の先にあるのは作品なんですね。
そうと解った以上、写生の経験もたくさん積んで、いつかは作品作りにチャレンジしてみたいものだと、思いました。