なこのすけらいふ

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京都弁の思い出

先週の土日(6月8日、9日)に京都の四条烏丸近くにある「佛光寺(ぶっこうじ)」で手作り市『佛光寺マルシェ』が開催され、私の友人も絵付け陶磁器で出店しました。

 

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私は行けなかったのですが、音楽ライブもあって楽しそうですね。

 

佛光寺というと数十年前の思い出があります。

 

私が短大を卒業して兵庫県から京都市に就職して引っ越したとき、祖母から「友人の家を訪ねてほしい」とお使いを頼まれて行ったのが、この佛光寺の周辺でした。

 

当時、京都の地理にまだ詳しくなく、グーグルマップがあるわけでもないので、住所を書いたメモを見ながら電柱の番地を頼りにテクテクあるいて祖母の友人の家を探していました。

 

町家の建ち並ぶ通りで家の前を掃いている年配女性がいたので、「この辺りで〇〇さんのお宅をご存じありませんか」と聞くと。。。

 

「さぁ、知りまへんなぁ。よそで聞いとくれやす。」

 

と言われました!!

 

人生初めての『正統派京都弁』に接した瞬間でした。

私は生まれてこの歳まで、このとき聞いた以上の正統派京都弁を実際に普通の人の口から聞いた経験はありません。

 

目指す家はその後ようやく見つけて祖母の友人に無事ご挨拶ができたのですが、このときも家の人からしきりに「上がれ上がれ」と言われ、

 

「これはひょっとして、本当に上がったら心の中で田舎者と罵られるやつでは。。?」

 

とかなり悩みました。

まぁ、もうどっちでもいいや、と最終的には上がらせてもらったのですが。

 

その後、私は京都に住むようになって、「都人は納豆なんかは食べへん。」と実際言われたこともありますし、私が「この服、1000円やってん!」と言うと、「そんなん言わんでええで。そんな風には見えへんで。」とこちらの自慢が伝わらなかったり、という経験をしました。

 

仕事でも、社外の人との挨拶が全て「おおきに。」で、「これは同じ関西でも兵庫にはないな。」と思いました。

「まいど、おおきに!」は関西圏ではよく聞くと思いますが、大阪だと後半が省略されて「まいど!」、今日とは前半が省略されて「おおきに!」なのかしら。。。?

 

私の仕事が西陣織、という特殊な業界であったせいかもしれませんが。