なこのすけらいふ

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『技術力』と『創造性』

工芸品の工房に勤める傍ら、自分の作品を制作して販売している知り合いがいます。

いつもユニークな作品を次々に作り出す、希有な才能に恵まれた人です。

 

作品を販売するには多くの人に知ってもらうことが必要なので、作品の写真をSNSに投稿したりするのですが、工房の師匠に「あんまり投稿するとパクられるで」と注意されるそうです。

 

工芸品の世界には、「技術の優れた人」と「創造性に優れた人」の二種類がいるようで、技術の優れた人はアイデアさえあればいくらでも良い作品を作ることができるのだとか。

 

優れた技術で作り上げられた工芸品は、それそのものがアート作品としての価値を醸し出しますが、そのアイデア自体は他人のものだったら。。。

と考えると複雑です。

 

技術力と創造性の両立の問題は、工芸だけでなく絵画にも当てはまりそうです。

 

私も今年から『日本画』を習い始めたのですが、日本画の画材はとても扱いが難しくてなかなか思い通りにならず苦戦しています。

そしてこの先、多少技術がついてきたとして、こんどは「何をどのように描くか」という構想にも難儀しそうな気がします。

 

そしてそこには多かれ少なかれ他人の作品からの影響を受けることがあると思います。

『パクリ』なのか『オマージュ』なのかで(勝手に)悩んだりもするのかもしれません。

 

「何を表現したいのか」という自分なりの構想に「技術」が追いつく日があるのかはわかりませんが、まぁぼちぼちと楽しんでいけたらと思っています。

 

今は目の前にあるものを手あたり次第に写生してまわっているだけのフェーズに過ぎませんが。。。