なこのすけらいふ

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【号泣した映画】私の場合は『ひまわり』です

 

今日は「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」というお題で書いてみます。

 

「泣ける映画」ってのはけっこうありますよね。

でも号泣レベルの映画といえば。。。

私の場合はヴィットリオ・デ・シーカ監督作品の『ひまわり(1970年)』を超えるものがまだありません。

 

主演はソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニヘンリー・マンシーニの音楽も印象的な、第二次世界大戦で引き裂かれた夫婦の物語です。

 

私は50代なので、リアルタイムで見たわけではないですが、子供時代~学生時代まではテレビで度々放映していました。

 

第二次世界大戦中、イタリアで恋に落ちてスピード結婚した夫婦の夫が出征してソ連で行方不明になり数年、夫と同じ部隊にいたという人から聞いた情報をもとに、夫を探しにソ連へ行きますが、夫はソ連で命を助けられた現地の女性と結婚していた、という悲恋物語です。

 

夫を探しに行った妻の前に広がる広大なロシアの『ひまわり畑』、イタリア人兵士の墓標群、夫にすでに新しい家族があったことで言葉を交わすことなく帰りの列車に乗り込む妻、ヘンリー・マンシーニの音楽と、これでもかという号泣ものでした。

 

メロドラマの趣が強い『ひまわり』ですが、私には戦争の悲劇を象徴するドラマだと感じます。

 

このひまわり畑は冷戦時代のソ連で撮影されたとされていますが、場所は旧ソ連の現在の『ウクライナ』です。

 

半世紀以上経っても、世界で戦争はなくならないのでしょうか。

未だに戦争を主導する世界の為政者たちは、こうした作品に対する感受性がないものだと思えます。