なこのすけらいふ

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『エンロール』という言葉

先週末、趣味の朗読教室のライブイベントに、家族、友人を招待しました。

有体に言うと『大人の習い事の発表会』、アマチュアの朗読に来ていただけるような人といえば、やはり身近な人、ということになります。

 

今回のイベントでは、出演者ひとりにつき5名までの無料招待枠がありました。

 

週末の大阪市内とはいえ、平日の18時開演のイベントです。

仕事をしている人はたいてい間に合いません。

 

「招待したら迷惑かなぁ」

「興味ないのに、義理で行かないと、と思わせてしまわないかなぁ」

「断るのにも気を遣させるかも」

 

こんなことを思うと、なかなか声をかけることができませんでした。

 

そうしていると先生から

 

「出る」と決めたのであれば、ちゃんと人に聞いてもらうことは大事です。しっかり練習をして「最高の状態」で出てください。

「どうせ自分なんて」とか、「下手だから」とかは理由になりません。

招待した人が来るのも来ないのもその人が決めることです。こちらが強要できるわけではありません。気にせず、どんどん招待してみましょう!

 

と言われました。

 

これをビジネスの世界では「エンロール」というそうです。

 

エンロール(enroll)、とは英和辞書では

a〈人の〉氏名を名簿に載せる,〈人を〉会員にする.
b〔+目的語+as補語〕〈人を〉〈…として〉登録する.
c〔+目的語+in+(代)名詞〕〈人を〉〔会などに〕登録する.

出典:weblio辞書

と解説されています。

 

その他にも「学生を入学させる」とか「兵を登録する」とかありますので、何か目的を持つ集団に「動員する」というイメージでしょうか。

「巻き込み」と解説されることもあります。

 

このエンロールという用語、私は数十年の会社員生活で一度も接したことのない用語なのですが、ビジネスの世界ではよく使われるようです。

 

そしてこのビジネス用語としての「エンロール」という言葉は、相手を騙して無理やり従わせるのではなく、相手との信頼を基盤に丁寧に説明し、決定権を相手に全面的に任せる、というニュアンスがありそうです。

 

ただ、ネットワークビジネス界隈では「勧誘してネットワークのツリーの下部に組み込む」ことを意味する用語として使われることも多いようで、こうなるとちょっと誤解を生みそうな言葉でもありますね。

 

今回の朗読ライブでは、連れ合いは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を、私は土田耕平の「お母さんの思ひ出」を読みました。

土田耕平はあまり知られていない作家ですが、「お母さんの思ひ出」は自身の子供のころの体験をつづった8分程度の小品です。

 

招待客は私は6人声がけして5人の方が、連れ合いは15人ほどに声がけし、6人もの友人が来てくれました。

 

日頃の練習の成果を自分以外の人々に共有し、単純に「朗読ってのもいいなぁ」と思ってもらえると、今回のイベントの目的も達成です。

興味をもってもらって、自分もやってみたい!と思ってもらえると、仲間が増えてさらに嬉しいですね。

 

所属する朗読教室のホームページです。

朗読教室だけでなく、プレゼン、スピーチ指導もされています。

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