なこのすけらいふ

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恥ずかしかった話

私は優先席でも空いていれば座ります。譲ればいいので。

今日、帰りの通勤電車での話です。

 

いつもの時間の電車に乗り込みましたら、ちょうど「優先席」のひとつが空いていたので、そこに座りました。

 

電車が発車しまもなくして最初の停車駅で、小さめのスーツケースを持った高齢の男性が乗ってこられましたので、席を譲って私は男性の前に立ちました。

男性は笑って、「すみませんねぇ」と恐縮しながらその席に座りました。

 

次の停車駅で、今度はその男性の隣の席の人が降り、席が一つ空きました。

 

少し混んできましたし優先席ですので、周囲にその席が必要そうな人がいないか見まわしてから、誰もいなさそうなので「さぁ座らしてもらおうか」、と思ったところ、その駅から乗り込んできたひとりの女性がその席に向かってきて座ろうとしました。

 

当然、座っていただいていいのですが、その瞬間。。。私が席を譲ったその男性が思わず

 

「あっ。。!その席は、この人(私)が。。。!」

 

と声を出してしまったのです。

 

とっさのことで女性はこれまでのいきさつもわかりませんし、空いているわけですから誰が座ってもいいので、本当に、何の問題もなく座っていただいてよかったのですが、男性の声で、驚いて座らずに去ってしまいました。

 

というわけで、大変恥ずかしながらその席には私が座らせてもらいました。

 

男性もちょっと反省気味にまた小声で

「すみませんねぇ。。。」

と言われるので、

「いえ、こちらこそ。。。」

と私も消え入るような声で答え、20分程度一緒に電車に揺られた次第です。

 

座ろうとした女性には、申し訳ないことになってしまいました。