以前、20年ほど趣味で乗馬をやっていました。
乗馬といえばセレブリティなスポーツ、というイメージが強いです。
私も確かに熱中していた時期は多少お金もかかったのですが、最終的には月2回ビジターで乗りに行くというペースに落ち着きましたので、費用は月に2万円程度でした。
さて、どのスポーツにもふさわしい服装というものがありますが、乗馬の場合は「キュロット」と呼ばれる乗馬ズボンを着用するのが一般的です。
乗馬は、脚のももからふくらはぎにかけての内側を馬体に密着させ馬に合図を送ります。この馬体と触れる部分の密着感がとても大事にされるんです。
なのでキュロットは、まぁ、ちょっと生地が丈夫なスパッツみたいなものです。膝の内側にあたる部分が共布または皮、合成皮革なんかで二重に補強されています。シワができると内股が擦れて傷になったりするので、シワにならないように、伸縮性のある生地が使われます。
乗馬クラブに行くと、当たり前ですがそこにいる人はほぼ馬に乗りに来た人たちですので、みんなこのキュロットを着用しています。まぁ、着用率95%くらい。
こうなると、人間の感覚って簡単に「こっちが普通」ってなるんですよね。
で、車なんかで来るとわざわざ着替えもしないので、キュロット姿でスーパーや本屋、ユニクロくらいなら平気で行っちゃうわけです。
でもね、一般社会からみたら、キュロット姿は完全にパッチ姿、違和感ありありです。
テニスの人なら「あ、あの人テニス帰りね」とわかってもらえても、世間一般に「あ、この服装は乗馬の人ね」と認知されるかというと厳しいです。
乗馬が、いかに競技人口が少ないスポーツかというところなのかもしれません。