先月いっぱいで会社員をリタイヤして、今、自宅の狭いマンションの断捨離を粛々と決行中です。
長男が使っていた6畳の部屋が空いているので、ここを私のお絵描き部屋にしようと色々片付けているのですが、一番の難関が冷蔵庫より大きい本棚です。
私は本は読み終わったらよほど残したい本でなければすぐ処分するタイプなので、この本棚にある本は9割以上が連れ合いと長男の本です。
本って、何年も読まなくても『大切で捨てられない』本というものがありますよね。
その価値って本人しかわかりません。
というわけで、昨日ちょうど長男も帰省したことだし、「どうしても残したい本」を連れ合いと一緒にセレクトしてもらいました。
そうすると、本棚の中の残すべき本は結局2割くらいになりました。
この程度の量であれば、こんなに大きな本棚は必要ありません。スライド式の立派な本棚ですが、ここは役目は終わったこととして処分させてもらおうと思います。
ふたりに『不要』と分類された本たちは、初版の年数が新しいものは『チャリボン』へ、その他は古紙回収にまわします。
残念ながらメルカリで処分できそうな本は見当たりませんでした。
大量の古本を紐でくくって、今日はどっと疲れが出ました。
本棚や押入れの中を発掘していると、奥から連れ合いの学生時代のユースホステルの会員証が出てきたり、切手コレクションが大量に出てきたり。。。
こういう古いものが出てくるたびに「要るの?要らんの?」と私が迫るものだから、思い出に浸る間も与えられない連れ合いはちょっと不満そうです。
実家の母は、家族中から『捨て魔』とそしられるほど、『自分にとっての不用品』は問答無用に処分してきました。
自分が片づけたいがために、自分基準でバンバンものを捨てるものですから、大切なものを捨てられて子供ながらに泣いて抗議したこともあります。
「大切なものはちゃんとしまっておかないあんたたちが悪い」
これが母のロジックです。
私も片づける側にまわったとき、「そのノリでいきたいなぁ」と思いつつ、過去に捨てられて寂しい思いもしたわけで、あまりに無茶もできません。
片づけたい人と片付けられない人、家の中では互いに折り合いをつけながらやっていくしかありません。