ちょっと古い話題で恐縮ですが、某セクシー女優さん(セクシー女優のカテゴリが私にはわかりませんが…かたせ梨乃さんみたいな…?)がSNSで「女性は美容や服装の身支度にお金かかってるんだから、デートで割り勘とか有り得ない」という意味のことを発信して賛否両論に盛り上がってましたよね。
私はこの話題に賛成とか反対とかないんですが、美容業界の末席を汚させていただいている立場から、ちょっと自分なりに「女性が美しく装う」ことの意味を考察してみたいと思います。
まず、この女優さんの主張はこのようなものでした。
<主張>
デート代は男性が払ってほしいです。
<理由>
1)女性はデートのために洋服やメイクに気を使って準備している
2)洋服代、化粧品代、美容代も安くない
3)例えばリップだってブランドモノなら4000円はする
<結論>
全て男性に「可愛い」っていってほしくてこれだけの準備をしているので、デート代は男性が全て払ってほしいです。
お手本のような見事なPREP法ですね!
さて、それでは私の観点から考察させていただきます。
1)デート前の準備について
多くの男性もデート前にはとても気を使って身支度しています。男性は女性に「清潔感」が求められる、ということを肝に命じていますので、直前にはヘアカットに行ったり、出かける直前にはシャワーまであびて、歯を磨いて、服装もわからないなりにも「ダサい」と思われないようにユニクロのマネキンを参考に整えます。
反面、女性の中にも身支度には手間をかけずササッと済ませられるタイプの人もいます。マイナビの調査によると、働く女性の3割以上がオフィスメイクは10分未満だそうです。デートではもっと時間をかけるのか、という意見もあるかもしれませんが、世の男性が想像しているほど女性はお化粧に時間をかけているわけではありません。
意外な結果に。働く女性が「オフィスメイクにかける時間」を調査|「マイナビウーマン」 (mynavi.jp)
2)準備にかかる費用について
一般的に、美容室へ行く回数は髪が短い男性の方が頻繁です。最低でも一月半ごと、早い人なら1ヶ月以内です。ロングヘアの女性より美容室代がかかっている場合もあります。洋服もしまむらで上手に揃える女性も多いですし、男性だって裸でデートに出かけるわけではありませんよね。
3)化粧品の価格
全ての女性が化粧品をブランドもので揃えているということは決してありません。7割の消費者がドラッグストアで化粧品を購入しています。
化粧品購入行動に関する調査結果 - NTTコム リサーチ 調査結果
そして最も私が主張したいこと、それは…
実は女性は相手の男性のために装うのではない
ということです。
基本的に女性は自分のためにきれいになりたいです。結果としてきれいになって男性と会っているわけですから「あなたのため」ってなるのかもしれませんが、本質的に女性の美の興味が向いている先は「自分」です。
オネエバンドのENVii GABRIELLAさんたちも歌っています。
曲タイトル「あなたが私を綺麗にする訳じゃないの」
女心(オネエ心?)をとても的確に表現されていると思います。
楽曲もビジュアルも素敵ですので、興味のある方はぜひYouTubeを検索してみてください。。。!