なこのすけらいふ

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ちょっと悩ましい『配偶者の呼称』

還暦過ぎの私の連れ合いは、他所では私のことを『ヨメサン』と言います。

 

私は普段、連れ合いのことを『夫』と言っていますので、「そこは普通《妻》だよね?私、結婚はしたけど”嫁入り”したつもりないんだけど。」とトガった感情がわかないわけでもないですが、どう呼ぶかは本人の自由ですし、その場所に私はいないわけですから特に気にはなることはありません。

 

配偶者の呼び方って悩ましいですよね。

 

同世代の男性と話していて、自分の配偶者のことを『妻』と言っている人は確かに少数派のような気がします。『オクサン』が比較的多いかしら。

女性の方は『ダンナ』と言う人が圧倒的に多いですね。

 

でも実は私、この『ダンナ』という言葉がどうも苦手です。

 

『ダンナ』の語源は仏教用語で『施し』を意味するサンスクリット語の『ダーナ』からきているそうです。

なので、お給料を稼いでくる夫を指して『ダンナ』と呼ぶようになったのだとか。

 

そういうことであれば我が家は今年までずっと共働きでしたから、やはりこの『ダンナ』という呼称は意味の上でもフィットしません。

 

そもそも、今では専業主婦であっても『家事』という労働を担っていると認識されています。

家事労働を賃金換算したら年間194万3千円という試算もあるようですので、「うちは専業主婦世帯だからやっぱりダンナだな」というロジックもすぐ論破されそうです。

 

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もうひと世代上だと『家内&主人』が圧倒的な感じもしますね。

 

ただ、私は配偶者を『夫』と言うといいましたが、ケースバイケースで使い分けることもあります。

世代の上の人たちににはかたくなに『夫』を通すと違和感を感じる人もいそうなので、そこは百歩譲って『主人』と言うこともあります。

 

また共通の親しい友人や知り合いには家での呼び名『オトウサン』が場になじむこともあります。

 

相手の配偶者を呼ぶときは、その人が普段どう呼んでいるかで柔軟に対応しています。

あくまで『ダンナ』という呼称は好みませんが、相手が自分の配偶者にことを「うちのダンナがなぁ」などと話しているのであれば「ダンナさん」と言いますし。

 

そういうふうにみなさん自然に工夫されているのではないでしょうか。

 

日本語って自分と相手との関係によって使う言葉も変化するし、時代とともに変化もするので難しいですよね。

 

言葉の意味にどれくらい固執するかも、人によってそれぞれです。(私はちょっぴり固執してしまう方かもしれませんね。。。)

 

nwp.nikkei.com

 

ちなみにこのブログでは『連れ合い』で統一しています。

色々検討した結果、自分的にも読む人にも中立的に感じる言葉として選択したつもりですが、この言葉でも「しっくりこない」という人はいるかもしれません。