昨日の奈良公園の続きです。
奈良公園で鹿を描きまくっていた私ですが、「このまま何のアウトプットも出せないままでは、ここまでの交通費(往復600円)がもったいない」という貧乏性もはたらいて、午後からは腰を落ち着けて樹木の写生をすることにしました。
今回モデルになってもらったのはこちらの木です。
根元の大きな洞(うろ)と、お化けみたいな枝の伸び方が面白いと思いました。
持って行ったスケッチブックが小さかったので、木全体を画面におさめることはできません。
もっと大きな紙を持ってくればよかった、と少し後悔。
色鉛筆に慣れていなくて、スケッチブックもクロッキー用のものですが、トライ&エラーでどんどん練習を積んでいきたいです。
数年後にこれを見て「上手くなったなぁ」と思えればもうけもの、と思っています。
木をもっと近くで見ようと、荷物を置いて離れると。。。
すかさずカラスがやってきて、バッグの中をひっかきまわしていきました。。!
持ってきたおにぎりは布巾にくるんでしばってあったので、盗られずにすんでよかったです。
カラスはバッグの中身をひとつずつ放り出して「これもちゃう!」「これもちゃう!」と漁っていたようです。
ゴミステーションを散らかすカラスを見ると憎らしいと感じますが、ひとつひとつのバッグの中身を引っ張り出して点検しているカラスを見ると「賢いなぁ」と感じてしまいます。
雨雲レーダーを見るとそろそろ雨が降り出しそうだったので、3時前には現場を引き上げることにしました。
横を見ると。。。大きな杉の木が伐採中でした。
チェーンソーの音はずっと聞こえていましたが、写生に没頭していて気付いていませんでした。
葉が茶色くなっている様子を見るとこの杉は枯れているようですね。
倒木の恐れから伐採されているようですが、吊るされながらの不安定姿勢での枝打ちに驚嘆です!!
このあと、どんな方法で木を伐ったのかまでは見届けていませんが、次に行くときはこの木はきっと切り株だけになっているのでしょう。
奈良公園では、自然の生態系の維持と明治期よりしつらえられた観光地としての景観の両面から、計画的に公園内の樹木の整備計画に沿って管理されているそうです。
鹿が食べてしまうために、ちょうど中低木の緑がすっぽりと抜けているのも、奈良公園の樹木の他にない景観の特徴です。
鹿だけでなく、こんなたくさんの貴重な樹木を身近に見ることができるのも、奈良市に住むメリットであるかもしれません。
雨が来る前に、写生道具はしまって、猿沢の池近くの古民家カフェで休憩させてもらいました。
昭和な硬めプリンでほっこり。
1時間ほど本を読んで休憩して、帰宅しました。