自分や家族が夜間や休日に具合が悪くなったらどうすればいいか、救急車を要請していいものかどうか迷ったことはありませんか?
1月6日の土曜日の夜10時ごろに、実家の母が自宅トイレで下血しました。
そのとき本人は意識がしっかりあって話すこともできたようで、「これは果たして救急車を要請してよい事案なのかどうか」と父と妹と3人で迷ったそうです。
こんなとき、どうするのが正解なのでしょうか。
「救急車を呼んでもいい?」迷うとき
「救急車をタクシー代わりに使うな」という批判をよく耳にしますので、本人にしっかり意識がある場合救急車を呼んでもよいのか迷いますよね。
こんなときは「救急安心センター事業(#7119)」が利用できます。
救急安心センターとは、急な怪我や病気で救急車を呼んだ方がいいのかどうかを、救急車を呼ぶ前に相談できる電話案内窓口です。
窓口には医師や看護師、相談員が対応してくれ、すぐ医療機関を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこか、それとも救急車を呼んだ方がいいかなどを教えてくれます。
私も以前、朝起き上がれないほどの激しいめまいと吐き気に襲われたときに、連れ合いに#7119に電話してもらい、慌てずまずは耳鼻科を受診すれば大丈夫とアドバイスをもらったことがあります。
医療の専門家が症状をじっくり聞いてくれるのでとても安心感があります。
救急安心センター事業に参加していない自治体の場合
こんな便利な「救急安心センター事業」ですが、まだ全ての自治体が参加しているわけではありません。
私の居住地の奈良県は実施地域でしたが、実家のある兵庫県尼崎市は#7119は対象外でした。
替わりに尼崎市のホームページに「尼崎市救急受診ガイド」というページが設置されています。
ただ、慌てているときにこのページを見つけ出して、たくさんの質問に答えながら結果にたどり着くのは大変です。
後日母の症状の場合で改めてやってみると、設問は9つありました。
緊急時に使えるかといえばちょっと難しいと感じます。
母の場合は結局父が待ちきれずに救急へ電話して相談し、「救急車を向かわせます」と言っていただけて運よく近所の総合医療センターで受信することができました。
すぐ検査もしてもらえて、「虚血性大腸炎」と仮診断を受けました。治療は安静しかないとのことなので同居の父も妹もいるので入院はせずに帰宅しました。
後日改めて尼崎市のホームページの「尼崎市救急受診ガイド」で確認したところ、「すぐに救急車を呼んでください」事案でしたので、とりあえずはホッとしたところです。
尼崎市もできれば「救急安心センター事業」の対象地域になってくれればなぁ、と思いました。
対象地域にお住まいの方は、電話の前に貼っておくなどするといいかもしれませんね。