先日の色鉛筆画の教室で、先生が「絵というものは、もともと人に何かを伝える手段であった」というお話しをされました。
昔の人々は文字がなかった時代もあるし、文字はあっても庶民にはわからなかったりするので、絵は人々に「伝える」という意味で大きな役割を担っていたのだそうです。
そういった意味で、絵は「見る人に何を伝えたいのか」を自分の中に明確に持つことが大切なようです。
それは、
「目の前にある物や風景の美しさに感動した自分の気持ち」
を素直に伝えるのでもいいし、
「何か哲学的な想い」
や
「物語の一場面」
を伝えようとするのもよさそうです。
私が美大を目指していた高校時代は、「絵を描くことは辛く苦しく恥をかくこと」だという意識が強く、素直に無心に絵に向かうことができていなかったように思います。
卒業後は仕事にかかりっきりで絵など描く時間もとれずにあっと言う間に35年が過ぎてしまいました。
今やっと、少しの暇を見つけてデジタルで植物の絵を描いたり、色鉛筆画の教室に行ったりして、純粋に絵を描くことを楽しめています。
これからは楽しむことに重点をおいて、絵と付き合っていきたいと思います。