なこのすけらいふ

体験したこと、感じたこと、考えたこと

本サイトのコンテンツにはプロモーションを含みます

紙の通帳は近い将来無料ではなくなる?

ふたりで見るには紙の通帳が便利(写真ACより)

今、大手銀行を中心に、新規口座の開設をする際の紙の通帳発行が有料になっています。先日、久しぶりに新規口座の開設の必要があり銀行に出向いたときのことを記録しておきます。

我が家では、夫婦で毎月少しずつ給料からお金を出し合って旅行貯金を積み立てしています。

これまで現金で手元管理してきましたが、コロナで旅行に行けない期間が長かったので少し貯まってきてしまいました。このままタンス預金もどうか、ということになり、新しく私の名義で旅行貯金専用の預金口座を開設することにしたのです。

この口座は生活資金ではないので出し入れがそんなに頻繁にならないことを想定しています。
私の名義で開設するものの共有財産でもあることから、わかりやすく「紙の通帳」が欲しいと思っていました。ですので楽天銀行などのネット銀行は今回は対象外としました。将来のことを考えて生活拠点の便利なところに支店がある、というところも条件に入れました。

昨今のニュースで、紙の通帳についてはどこの銀行も手数料を取るのが一般的であることは認識して出向きました。

ですが、思っていたよりその費用が高かった。。。

まずは最初に駅前の三井住友銀行に予約なしで飛び込みました。
案内の女性は、私の新しい口座開設の相談に、最初からWEB通帳前提で、それ以外は存在しないかのような話しぶりです。

「すみません、あまり入出金しない予定の口座なので忘れないように紙の通帳がほしいのですが」

と伝えると、紙の通帳は持っているだけで毎年550円の手数料がかかるとのこと。
WEB通帳だと給与振り込み口座にするとあんな得点こんな得点がありますよ、とまた一所懸命説明(営業)されます。

でも、申し訳ないけど私、今回は諸事情で紙の通帳がマストなのです。給与振り込み口座をつくりに来たわけではありません。

「すみません、一冊発行するのに1000円ほどかかる、とかは聞いたことあるのですが、今は毎年550円くらいの手数料が普通ですか?」
と聞きましたら、他行のことはなんとも言えないがおそらくそうだろう、とのこと。

口座開設は一度したら変更するのも面倒だし、何より今日は貴重な有休を使って来ています。ほぼ動かす予定のない口座に毎年550円を一生払い続けるのもなんだかなと思いました。

「会社を休んだので今日どうしても口座開設したいと思っています。でもアクティブに使わない口座に毎年550円は想定外だったのでもう少し考えたい。念のため他行を廻ってきていいですか?どこも同じならまた来ます。」

とワガママを言って一旦三井住友を後にしました。

さて、駅前ですから、主な銀行がそろっています。「みずほ銀行」「ゆうちょ銀行」には既に口座を持っていますので、まずは「三菱UFJ銀行」に入りました。

「新規口座開設で紙の通帳の手数料はいくらですか?」

受付にたずねると三菱UFJも同じ、毎年550円とのこと。

次にその隣に「りそな銀行」がありましたので、こちらにも受付で同様に聞いてみましたが、やはり毎年550円でした。

あー、どーしよ。もう諦めてWEB通帳にするか?としょんぼりしながら、向かいの南都銀行(奈良の地方銀行)へ。

「あのーちょっと伺いたいのですが、新規口座開設に紙の通帳が欲しい場合の手数料はいかほどでしょうか…?」

「…?預金が1万円以下かつ2年間入出金がない場合は1320円の手数料がかかります。」

「えっと、紙の通帳自体に手数料はかからないのですか?」

「…?はい、特にかかりません。2年間動きがなければ手数料がかかりますので、時々入出金していただければ。」

青い鳥ここにいたー!

「新規口座開設お願いしたいです!」

というわけで、旅行貯金口座は南都銀行となりました。南都銀行であれば奈良市内のいたるところにATMもあって便利。地方銀行、ありがとう!

この度のことで、世の中のペーパーレス化に伴い紙の通帳をなくしていこうという流れを実感しました。南都銀行だって、いつまで紙の通帳を無料にしてくれるかわかりません。

ですが、普段あまり使う予定のない銀行口座は何らかの現物がないと持っていること自体を忘れてしまいそうです。

一番不安なのが、もし不慮の事故などで突然不幸なことになったら、残された家族が私の口座に気づかないことです。それこそ10年放置され、休眠預金になってしまいます。

それにこれは私の個人的なこだわりではありますが、私は過去の古い通帳を捨てられずに全部持っています。
通帳の印字内容の履歴は、これまで自分が働いて稼いできた大切な記録でもあるからです。

データでいいもの、紙で持ちたいもの、は人それぞれなのではないでしょうか。昨今の大手銀行のWEB通帳のゴリ押しは、「電子書籍があるからもう紙の本は要らないでしょ。」といわれるくらいの乱暴なものを感じてしまいます。

 

帰宅して調べると、現在の主な銀行の紙の通帳の手数料は三菱UFJ銀行三井住友銀行りそな銀行が毎年550円、みずほ銀行が1冊ごとに1,100円かかるようになっていました。概ね現状では70歳以上など高齢の方には無料で発行するところが多いようです。

ゆうちょ銀行についてはHPに手数料がかかることを記載したページが見つけられませんでしたので、今のところ無料のようです。

 

紙の通帳の有料化については、今後どんどん進んでいきそうです。

今後新しく口座開設する際には、このあたりも十分調べてからの方がよさそうです。

※2023年7月7日時点での情報です。