なこのすけらいふ

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チャットGPTを業務で使うことのメリットとデメリット

ChatGPT

今朝の職場の朝礼で、ひとりの営業社員から「顧客がチャットGPTというものを教えてもらった。商品開発に利用しているそうだ。」という話がありました。


他の社員にも聞いてみたところ、ChatGPTについて知っていたのはひとりだけで、その他の社員は存在自体も聞いたことがない、とのことでしたが、様々なメディアで毎日のように取り上げられていますので、社内に広がるのも時間の問題かなとも思います。

 

私は企画系の業務なので、すでに先月から使い始めて約1カ月、その使用感はある程度体験していました。なので今の時点で私の感じているメリットとデメリットについて、書いておこうと思います。


まず市場についてChatGPTに聞いてみようと、

「今日本市場で人気の○○(商品カテゴリ)を商品名で挙げてみてください。」

という質問をしてみました。すぐさま10製品を挙げてきましたが、実在する製品は一つだけ…なまじ日本語が流暢過ぎるだけに一見本当らしくみえるのですが、情報がほとんどデタラメでした。今後学習を深めて精度の高い回答もできるようになるのでしょうが、すでに報道されているように、得られた情報のファクトチェックは絶対必要だと思いました。


また、キャッチコピーなどのアイデア出しに有効のようにいわれていますが、ChatGPT自体に

「あなたから得られた創作は、他者の知的所有権などの権利を侵害する可能性はないのか?」

聞いてみると

「私はネットのテキスト情報から学習しているので、他者の権利侵害についてはわからない、自分で調べてね」

という内容の回答ですので、創作に活用するのも自己責任。当たり前といえば当たり前ですが、ネットリテラシーの教育が不十分な状態で使うにはリスクが伴うことは避けられない、というのが正直な感想です。

 

ということで、自分の業務利用においてChatGPTを活用することについて、今のところ私の感じているメリットは2つです。


■アイデア出しには使える
■要約や推敲など日本語を整えるのに使える

 

反面、下記はデメリットと感じた事柄です。


■間違った情報も提供されるので、ファクトチェックは必須
■入力内容が学習に使われる可能性(これはオプトアウト申請で解決するらしいので、早速申請しました)
■創作関連に利用した場合の知的所有権などの権利侵害の可能性

私の職場は社員100名未満の規模ですので、ChatGPTの業務利用を許可すべきかどうか、なんて改めて協議が始まることもなさそうです。ですが、中途半端に使ってトラブルにならないためにも、業務利用には早めに一定の社内ルールはあった方がいいのかもしれません。

 

私自身は仕事で便利なものはわりと使う主義ですが、AIの進歩に関しては「最終的には人間の創造性ってどうなっていくのか」という不安を今感じているところです。

 

AIを使ってもAIに使われるようなことにならないようにしたいものです。