なこのすけらいふ

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職場で女性にだけ課せられてきた業務

昭和から平成に切り替わった時期から社会人として働いてきました。

昭和61年に男女雇用機会均等法が施行されましたから、すでに雇用の機会は均等だったのかもしれませんが、一方では「女24歳はクリスマスケーキ」と言われ、25歳を過ぎた女性の結婚は難しいと思われてもいました。


実際に私の職場では19~20歳の女性社員が次々と「授かり婚(当時はできちゃった婚といっていましたが)」で寿退社、朝礼で社長からスルメとかお目出度いアイテムと共に桐のお盆に乗ったのし袋をうやうやしく手渡され、加えて退職金は自己都合退社の二倍(というか、結婚以外の理由での女性社員の退職金は規定の半分)という、意味の分からない時代ではありました。

ちなみに寿退社という言葉を今の若い人に意味を聞くと「めでたく定年を迎えることですか?」と答えるそうですね。

さて、昭和平成の時代、多くの職場ではまだまだ女性だけに課せられてきた業務というものがありました。

掃除(トイレ掃除含む)、お茶出し(来客はもちろん、社員にも朝、昼、3時休憩と毎日3回)、電話の取次、郵便物を出すなどなど。。。

男女の雇用機会が均等ですので、基本的にメインとなる業務内容は男女同じなのですが、女性社員にだけはこのような業務オプションつきでした。

私の職場でもこの風習はしっかりと受け継がれており、とりわけ強烈だったのがお茶出しです。

メニューは日本茶、コーヒー、紅茶、それぞれに濃いめ、薄いめ、砂糖入り、ミルク入り、ストレート、さらに夏だとこれにアイスが加わります。

10人のセクションなら10人分、毎日三回を当番の女性2人で担当します。
ここは喫茶店か?いや喫茶店でも濃いめ薄いめなんてオーダーできないぞ。
しかも必ず「アイスティーが濁ってる」とクレーマーまで出る始末。

そしてなぜか、追加業務までこなしているのに給料は男性社員の半分程度。

ボーナス時の社長面談では「男なみに働いてくれて、感謝してんねん」といわれ、「ほな男なみに給料払たれよ!」と心の中で悪態ついておりました。

 

nakolife.hatenablog.com

 

バブル期の女性は自由でパワフルなイメージがあるかもしれませんが、私の職場での女性社員の実態はこんなものでした。

結婚してまで職場に残りたいと思えなかったのは、ある意味仕方なかったのかもしれません。

 

脚本家の内館牧子さんが会社員時代に苦労されたエピソードでも、寿退社での退職金の件が書かれていました。私の職場だけではなかったのか。。。↓ ↓ ↓