なこのすけらいふ

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『ゼロで死ね』を読みました

今話題の「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」という本を読みました。

 

とても大雑把にいうと、人生の終末に向かってひたすらお金を貯めるより、若いときの必要な経験のために十分にお金を使って、死ぬときはお金はすべて使い切って死ね、というメッセージを伝える本でした。

 

著者のこの主張は、若いうちからやたら「必要な経験だから」と散財するような人生を送れといっているわけではありません。若いころから無駄遣いの癖がついてしまうと老後が大変です。

 

ただ、「いずれ宇宙から襲って来るエイリアン」に備えて万全の準備をするのは馬鹿げていることで、多少のリスクはとって自分にとって必要な経験を積むために必要なお金は、そのときに使っていきましょう、「行動をとらないリスクを過小評価してはならない」とアドバイスしています。

90歳になってから、「ああ、スキューバダイビングやればよかったな」はもったいないですよね、と。

 

著者は、「キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもっと人生を楽しむべき。」とも言っていて、これはわかりやすい説明だと思いました。

 

この本は、どの年代のとき読むのかでも受け取り方や活用の仕方変わってくると思いますが、私はこれまでひたすらキリギリス生活を送ってきたので、もう少し早くこの本に出合えれば、少し自分の人生も違ったものになったかもしれません。

「必要な経験」は人によって違うものだし、「自分は何によって幸せになれるのか」を真剣に考えることは、とても大切なことだと思いました。

 

そして、人生の最後に身体が動かなくなって必要なのは「想い出」なのだそうです。

これまでは仕事ばかりしてきましたが、せっかく退職もしたことですし、人生最後のときにひたれる「想い出」を、今からせっせと作っていきたいものだと思いました。