なこのすけらいふ

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昭和のカードゲーム「花札」の思い出

花札といえば「任天堂」。ケースはなぜかナポレオンっぽいデザインでした。札にはほどよい厚みとしっとり感、重みがあって、札同士を合わせるときの「パチッ」っとした音が重要です。

先日、お正月のお餅のことを書いたのですが、今日もまたひとつお正月ネタを。

子供のころ、お正月の二日に尼崎市にある母方の祖父母の家に親族が集まって過ごすのが恒例でした。

面子が寄れば麻雀、いやいや「花札」です。尼崎の祖父母の家には花札が何セットも常備されていました。

花札は最大4人のカードゲーム、まず白い座布団を真ん中に敷き、マッチ棒をひとり10本ずつ配ります。

じゃんけんで親を決め、札を繰って手札と場を配り山を置きます。

4人対戦なら「場八の手五」。

ちなみに3人なら「場六の手七」、2人なら「場八の手十」です。

親から順番に手札と場札を合わせて山から一枚めくり、場札と合えば四枚の札が手に入ります。

合わせる札がなければ場に捨てるしかありません。

こうして山と場の札が全てなくなると、次は獲得した札での役(やく)を確認します。

花見て一杯、月見て一杯、猪鹿蝶、梅松桜、藤、桐、青短、赤短。。。他にもあったかな?

札の点数は20点、10点、5点、1点で、1点は「カス」と言っていました。
取り札が全部カスだった場合はそのゲームは流れ(無効)ます。

役のある人にそれぞれ自分の札の点数分を渡して、最終的に得た得点を計算します。

マッチ棒一本を10点、四捨五入で交換しました。

花札遊びは家々でのローカルルールがあるようですので、私は親族以外とは花札を遊んだことがありません。なんか揉めるのいやなんで。。。

このマッチ棒を大人は一本100円、子供たちは10円を賭けてやるのが、「我が家流新年花札大会」の醍醐味です。

一方、父方の祖父母の家ではお正月は上品に百人一首。読み手は小学校の先生だった祖母が務めます。

上の句で札を取れるかが勝敗を左右しますので、よく妹と競うようにして暗記したものです。

こちらの祖母には間違っても「尼崎のおばあちゃんちはお年玉を賭けて花札するんやで!」とは言ってはいけません。

そう、我が家はダブルスタンダードだったのです。

懐かしい半世紀も前のことを書いてしまいました。。。

 

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