なこのすけらいふ

体験したこと、感じたこと、考えたこと

本サイトのコンテンツにはプロモーションを含みます

きっともう一生味わえないもの

もう今年も残すところ2週間、そろそろお正月準備もしないと、ということで、スーパーでお餅を買いました。

スーパーのお餅。。。あの個包装になっている日持ちのするお餅です。

 

子どものころはお正月のお餅は、岡山の父の実家で搗いたものを食べていました。

庭に大きなせいろを出してきてもち米を蒸し、みんなで交代しながら餅つきをしたものです。

 

搗きあがったお餅は祖母がちぎって子供たちで丸めて丸餅に整えます。

餅箱に何枚も丸餅を作り、また、祖母が作ったあんこを中に入れて丸めてあんころ餅もたくさん作りました。

 

あんころ餅は、出来立てのやわらかいのを食べるのも美味しいのですが、少し日にちが経った硬くなったものをストーブであぶって食べるのもまた絶品です。

 

それらのお餅とは別にのし餅というのでしょうか、半搗きの塩をきかせたもち米に黒豆を入れて大きな楕円形にまとめたお餅も作っていました。

 

これがまた美味しくて。。。

 

今は祖父母もいなくなり、しばらくは実家で餅つき機を使ってお餅を作っていましたが、それももうできなくなり、それからは正月のお餅はスーパーで買っています。

 

たまに豆餅もお店で見つけて買ってみたりするのですが、あの昔田舎で作っていた豆餅とは搗き具合と塩加減がどうしても違っていて、がっかりすること数回です。

 

あの味を再現したければ、自分で餅つき機でも買って再現するしかないのでしょうが、そこまでのパワーもないので、寂しいですが諦めています。

 

子どものころは大量に送ってくる田舎のお餅をそんなに貴重なものとは思わず、日にちが経つにつれ青かびも発生して包丁で削り取るのがめんどくさいなぁ、なんて思っていました。

 

今となってはあの田舎のお餅は、もう一生味わうことのないものなんだろうなぁ、と懐かしく感じています。

 

フリー素材ですが、私の田舎の豆餅はこの写真のイメージが近いです。
私としてはもち米の粒の残り加減がチェックポイントです。