なこのすけらいふ

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針刺し不要で血糖値が測定できるようになればいいな、という話

インスリン注射前に血糖値を知ることは、とても重要です。

私の母は今78歳ですが、50代のときに1型糖尿病を発症しました。

毎日食前と寝る前にインスリン自己注射は命を守るために欠かすことができません。


先日、母の主治医からインスリン自己注射の前に行う血糖値測定で、指をセンサーに触れるだけで測定できる新しい機器が出たという話があったとのことなので、それについて書いてみたいと思います。

1型糖尿病とは
糖尿病とは、血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモンが正常に作用しなくなって、血糖値の高い状態が慢性的に続く病気です。

糖尿病は過食や肥満などの生活習慣が悪化の原因となる2型糖尿病がよく知られていて、一般に「糖尿病」といえばこの2型糖尿病を指して話されることが多いです。

一方、1型糖尿病は主に自己免疫異常によるものといわれ、何歳でも発症しますが比較的若い頃に発症する人も多いタイプの糖尿病です。発症原因もわかっていません。

世界的には糖尿病患者の約5%が1型糖尿病だといわれています。

1型糖尿病ってどんな病気? | 糖尿病情報センター



インスリン注射と血糖値測定
1型糖尿病ではインスリンがほとんど分泌されないために、自己インスリン注射は欠かせないものとなっています。

人間の身体は複雑なもので、このインスリン注射も毎回決まった量を注射すればよい、と単純にはいきません。

食前の血糖値、今から何をどのくらい食べるのか、食後どのような行動(運動などの負荷)をするのかで、補充するインスリンの量を調節しなければならず、そのため、毎回食事の前に血糖値の測定をする必要があるのです。

血糖値の測定方法で最も一般的なのが、針で自分の指を刺して採血し、チップに取ってセンサーで測定するという方法です。

母もこの方法で毎日何度も採血して血糖値を測っています。
痛い上にとても煩わしい作業です。

 

新しいタイプの血糖値測定器
近年、腕に二週間貼り付けたままのセンサーで血糖値を読み取ることができる便利な血糖値測定器が発売されており、保険で購入することができるようになっています。

センサーには極細の針がついていますが、痛みや違和感はほぼないようです。

毎日何度も針で自分の指を突いて採血するストレスから解放されるのは大きなメリットです。

この測定器では血液ではなく間質液のグルコース値を測る仕組みのため、本来の血糖値との時間的ズレが生じるようなので、数値と体調とに違和感があるときは従来の針刺しでの血糖値測定を行うなど、併用するのが現実的な使用法のようです。

www.myfreestyle.jp



ただ、この測定器は母の主治医の先生は「貼り付けた腕がかぶれる」という理由で自分の患者さんには勧めていないそうで、母はまだ試せていません。

若い人はこの測定器の利用者が多いようですので、母のような高齢で皮膚が薄くなっている人へは懸念もあるのかもしれません。

ついに針を刺さない血糖値測定器が登場⁉

そして先日、母の主治医から別の血糖値測定器の紹介があったとのことです。
こちらは、指をセンサーに5秒間当てるだけで血糖値の測定ができるという画期的なものです。

www.light-tt.co.jp


そんな画期的な測定器があればどれほど嬉しいでしょう!と思いましたら、どうもまだ開発中で発売はされていないようでした。

「よくある質問」では2025年の商品化を目指しているということです。

価格もかなり高いようで、健康保険の対象かどうかもわかりません。

なにより、血糖値との誤差がどのくらいあるのかが気になります。

ともあれ、母だけでなく世界中の1型糖尿病の患者さんのためにも、このような機器が1日も早く実用化されたらいいなと思っています。