chat(チャット)GPTが話題になり始めてからしばらくたちました。今朝のニュースでは、東京都の教育委員会が夏休みの宿題に使わないように通知を出したとか。
宿題、「チャットGPT」などAIコピーはダメ 夏休み前に東京都教委通知 - 産経ニュース
以前も書きましたが私も引き続き仕事で使ってみていますので、現段階での感想を再度まとめてみることにしました。
まず、私の仕事は企画系で、どちらかといえば文系です。なので、プログラミングなどにはchat(チャット)GPTを使う機会はありません。
今の業務上の用途としては
・アイデア出し
・調べ物
・文章添削
この3つになります。
3つについてそれぞれ使ってみました。
アイデア出し
私の仕事では、常に新しい企画を量産する必要があります。
そこで、chatGPTに
「~~について、考えられるアイデアを出してください」
というように聞いてみますと、箇条書きにして10案ほど出てきます。
これらの中には使えるものも1~2個ありましたので、アイデア出しの作業には使えなくもないです。
ただし、世の中にないような斬新なアイデアや独創的なアイデアというより、優等生的なものに留まる感じです。
聞き方よって引き出されるものもだいぶ変わってくると思うので、引き続き試してみて有効に使えるコツが掴めればいいなと思います。
ただ、以前も書きましたが出てきたアイデアの中に他者の権利を何らか侵害するようなものもあるかもしれません。
なので最終的な成果物には自分で責任を持たなければならないでしょう。
調べ物
「〇〇の商品カテゴリーの中で、市場で人気の商品をピックアップしてください」
と聞いてみました。10商品が出てきましたが、1つ以外は全て世の中にない商品でした。あまりに堂々と回答されるので、調べ直さなければ信じてしまうところでした。
また、「〇〇について、解説してください」と聞いたところ、似ているけど全く別の△△についての解説になっていました。
「間違ってますよね?」と返すと「申し訳ありません。」と一応謝ってきて、また更に間違った説明を始めます。
「それは△△の説明ですよね?〇〇について、知りたいのですが」と入力して、やっと〇〇についての解説が得られる、というような具合です。
結論として、私の調べ物には使えませんでした。
ニュースでもやってましたが、アメリカの裁判でchatGPTを使って過去の判例を出してきた弁護士がいて、大問題になりました。
ChatGPTで資料作成、実在しない判例引用 米国の弁護士 - 日本経済新聞
今後改善があるかもしれませんが、今のところ、自分が知らないことをchatGPTにたずねるのには大きなリスクがあると感じます。
文章添削
毎月、見こみ顧客にメルマガを発信しているのですが、その一部のコンテンツをスタッフに書いてもらっています。
いつも一生懸命書いてくれるのですが、随所に誤字脱字、てにをはの間違い、センテンスがつながらない箇所があります。いつも自分で直すのですが、短い文章とはいえ本人の文章を損なわないように修正するには30分ほどかかっていました。
今回初めてchatGPTにやってもらうことにすると。。。ものの数秒で見事に「平易でこなれた日本語の文章」にしてくれました!文章添削では超!使えます。
ということで、私の業務範囲においては今のところchatGPTは文章添削に最も威力を発揮するツールとして、活用できています。
自分の書くこのブログの文章もchatGPTさんに添削してもらおうか。。。でもそれではブログ書く楽しみの意味もなくなりそうな気がします。
ちなみに、文豪芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の冒頭の文章を「添削して!」とお願いしたら、小学校低学年の教科書のようなつまらない文章に書き直してくれました。。。大正時代の文章ですもんね。