一昨日から日本画制作を再開しています。
冬場に日本画を描いていると、室温の低さでどんどん膠液が固まっていくことを先日書きました。
昔ながらの電熱器で湯煎して温めたり、電気鍋や座布団サイズのホットカーペットを使ったりとか、みなさん工夫されているようですが、私はこんなものを見つけました。
『フードウォーマー』です。
食品が冷えないように温めるプレートなのですが、ちょうど機内食の保温ような考え方でしょうか。
そもそもこんな商品があることを知らなかったのですが、色々探すと飲み物専用のヒーターも見つけることができました。
盤面の温度は直接触れると「アチッ!」となるくらいで膠液を液状に保つにはやや高いので、フェルトを2枚重ねしたものを敷いて使っていますが、今のところ快適です。
写真は固まったものを緩めているところなので膠液の瓶を直接乗せていますが、固化防止のためにはフェルトの上に乗せます。
蓋を開けたままにしていると蒸発が進んで膠の濃度が上がりそうなので、プレートに乗せたままにするときはふたを閉めています。
昼食などの休憩時には上をフェルトで覆っておくとスイッチを切っても液状を保っていました。
今、エアコンは22度設定にしていますが、室温に放置すると1時間くらいで膠液はゼリー状になりますので、固まる温度は煮魚の煮凝りと同じような感じでしょうか。
私は膠液の瓶だけでなく、膠を入れて溶いた絵の具の絵皿にも使いたいので盤面が安定しているこのフードウォーマーにしましたが、温度が高すぎることを考えるとペットヒーター程度が温度帯としてはちょうどよいかもしれません。
いずれにしても日本画のためだけではパイが小さくてこうした商品の開発はできないでしょうから、みんな色々なものを工夫して使っている様子です。