ストレスのない人なんていませんよね。
ストレスは知らず知らずのうちに心身に思いもよらない様々な影響を及ぼします。
今日は私の経験したストレスに関係する不具合のお話を二回に分けてお話しします。
私は20代でパニック障害、50代でメニエール病を発症しました。
今日はパニック障害についてです。
以下はあくまでも私個人の体験談です。似たような症状で不安のある方は、必ず専門医にご相談ください。
パニック障害とは
パニック障害(パニック症)は、「厚労相eヘルスネット」で下記のように説明されています。
パニック症は、100人に1人くらいの割合で起きるといわれています。なんの前触れもなく、めまい、動悸、呼吸困難、ふるえなどの自律神経症状にくわえ、激しい不安に襲われる「パニック発作」を繰り返し起こします。さらに「また、あそこに行ったら発作が起きるのでは」などという恐怖心がふくらみ、発作の起こった場所や状況を避けようとして、生活範囲が制限されてしまう状況に至ってしまいます。医療機関で受診しても、身体的な異常はみとめられません。
引用元:厚労相eヘルスネット
私の場合
私は正式にパニック障害だと診断を受けたことはありません。
20代の発症当時は医療関係者にもパニック障害という病名はそれほど一般的に知られていませんでした。
あるとき、会社の仲間との飲み会で起きた発作が最初です。
いきなり胸が苦しくなり、動悸がしてきました。頭はクラクラしますし、息ができない感じです。吐き気もするし腹痛もあります。
飲み会で場をシラケさせたくなかったので、自分自身に「気のせい」だと言い聞かせてその場をなんとか気づかれずにやり過ごしました。
そんな症状がそれから何度か起こったので病院(内科)にも行きましたが、どの病院でも「異常なし」といわれます。
発作が重いときは、陸に上がった魚のように息ができずに死にそうになります。
あるとき、病院勤めの従姉から「それは過呼吸では」といわれ、吐いた息を紙袋を当てて再度吸うようにすると楽になるかもといわれました。
過呼吸だと吸った息を吐ききれずに新しい酸素が取り込めない状態なので、二酸化炭素を取り込むと落ち着く、という理屈です。藁をもすがる思いで、袋を口に当てていました。(今では酸素を取り込めないのはリスクがあるとしてこの方法は推奨されていません。)
何度も発作を繰り返しいると、数分程度で落ち着くことが経験的にわかってきました。不便だし不都合ではありますが、だんだんと発作が起きることを受け入れられるようになりました。
私の場合、症状が出るのは以下のようなシーンでした。
・飲み会の店
・朝礼の会議室
・電車などの乗り物の中
・エレベーターの中
・MRI検査
どうも、閉じられた空間や人の密集する空間でパニック発作は起きていました。
こんな症状が10年以上続いていましたが、世間でも「パニック障害」という言葉が少しずつ出るようになってから「あぁ、私はいわゆるパニック障害だったのね」と後から理解することができました。
パニック障害の知識がつくと、「苦しいけどこの症状で死ぬことはない」ということがはっきりとわかったので、発作が出ても深呼吸をするなど自分で落ち着いて対処することができるようになり、今ではほぼパニック発作が起きることはなくなりました。
なぜパニック障害になったかはわからない
自分では特にストレスがかかっている自覚はなかったです。
辛かったり苦しかったりすることだけでなく、充実していたり楽しかったりすることもストレスになると聞いたことがあります。
若い頃の私はまさにそれで、精神的、体力的に自分の限界をとうに超えていたのではないかと、今となっては思います。