なこのすけらいふ

体験したこと、感じたこと、考えたこと

本サイトのコンテンツにはプロモーションを含みます

父、83歳にして中二病癒える「歌謡曲もいいね」

「酒好き」というより「酒飲み」の父

今日は父の日でしたね。

 

母の日と比較してスルーされがちな父の日、私も母には先月花を贈りましたが、父には何の準備もしていませんでした。。。普段は酒飲みの父へのプレゼントはお酒一択でしたが、数か月前の物忘れ外来で受けたMRI検査で前頭葉の縮みが指摘され、「お酒は1日缶ビール1本程度まで」との医師からの指導があったため、もうこの手が使えなくなりました。

せめてご機嫌伺いLINEなと、と思い送信すると、さっそく返事が。

「ありがとう。先日からお腹の風邪をひき、病気らしい病気は久しぶりなので、病人の気持ちがよくわかりました。」

というキャラに似合わないしおらしいコメントとともに、

「昔は日本の歌謡曲を良いとは思わなかったけど、最近は、心にしみる良い歌がいくつもあることに気づきました。中島みゆきも好きです。」

とまさかの「中島みゆきが好き」宣言。

「時代」がお気に入りの一曲のようです。

私の子供の頃の父といえば、聞くのは洋楽オンリーで、美空ひばりやいわゆる日本の歌謡曲ジャンルを心から軽蔑してました。母が「小指の思い出」などを掃除機をかけながら口ずさもうものなら、眉をひそめる始末。

まぁ、洋楽とはいっても「ナット・キング・コール」や「フランク・シナトラ」やら「グレンミラー」やら「サッチモ」「ニニ・ロッソ」とかであって、「ビートルズ」や「カーペンターズ」などは不良の音楽だと思っていた様子。

 

「わしゃあ歌謡番組なんぞ低俗なもなぁ見やせんぞ!」

 

と当時家に1台しかなかった(※1)テレビジョンのチャンネル権を一人行使し、野球中継かボクシング、「クストー隊長」(※2)ばかり見てました。

プロ野球やボクシングが歌番組や「欽ドン!」、「8時だヨ!全員集合」より高尚かどうかは他の家族には納得しがたいことでしたが、そこは昭和の父、家族は従うことを余儀なくされていました。

そんな父が今、中島みゆきとは!

傘寿をコロナで迎え、ろくにお祝いもしてあげられずになかなか直接会うこともかなわず今年満83歳になった父が、今やっと中島みゆきのよさに気づくとは…

美空ひばりの「川の流れのように」もお気に入りのようです。

そのうち、元気なうちにカラオケでも誘って「お祭りマンボ」でも教えてあげようと思います。

 

(※1)私の子供のころはTVは一家に1台が普通でした。

(※2)フランスの海洋探検家ジャック・イヴ・クストーが海洋探査船「カリプソ号」の仲間と海底探検するドキュメンタリー番組。ダイビングが趣味の父はクストー隊長の大ファンでした。