一昨日は大阪市内で用事があったので、ついでに実家へ寄りました。
84歳の実家の父は今年7月に脳梗塞で入院、幸い治療後は後遺症なく、10月には脳梗塞の主因となっていた心房細動のカテーテル手術も無事に終わって今のところ元気に暮らしています。
毎日グランドゴルフや公民館の歌のサークルに通ったり、同世代の仲間と近場の日帰りツアーに出かけたりと、老後生活を満喫中です。
少々忘れっぽいところがあるので、5歳若い母に全面的にスケジュール管理されていて、「公民館行くんやろ、もう出かけな遅れるで」「財布持ったんか?」「マスクいるんとちゃうの?」「寒いで、自転車乗るんなら上着着て行きや」「ヘルメット忘れなや」とイチイチ言われています。
父は自分でも近年は記憶力に自信がなくなってきているようで「認知症にはなりとうないのぉ」という気持ちが強く、できるだけ毎日出かけて軽い刺激を受けるようにしているようです。
歌のサークルなどは女性ばかりで、男性はたったの3人しかいないのだそうですが、「恥ずかしい気持ちより、積極性の方が大事だ」と、お誘いがあればできるだけ参加するようにもしているとのこと。
母は持病のⅠ型糖尿病があるので、病院以外の外出はほとんどなく父と一緒に遊びに出かけることはありませんが、こうして毎日健康的に過ごそうと出かけていく父の面倒をみることが自分のミッションと心得ているようで、「おとうちゃんより先に死んだらあんたらに迷惑かけるから、がんばらなあかんなぁ」と言っています。
父は若いころから多趣味で、スポーツだ旅行だと休日に家でじっとしていたことがありませんが、実は母が子育てや父の生活全般を支えていたからこうしたことが可能だったのだということを最近ようやっと少しわかってきたようで、食事の後片付けや掃除機かけなどやるようになってきました。
典型的な昭和の夫婦なのかもしれません。