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一心寺への納骨に必要なものと費用について

大阪で永代供養といえば、天王寺にある一心寺が有名です。我が家でも昨年10月に亡くなった連れ合いの母を納骨させていただきました。その際の必要なものとかかった費用の記録です。

 

一心寺への納骨は母の希望でした。母の母もやはり一心寺へ納骨されています。

我が家の親戚筋でも、長男でなかったり田舎の墓を墓じまいしたりで「自分のお骨は一心寺さんへ」と子供たちに頼んでいる人も多くなってきました。

京都では「大谷さん」が永代供養としてはおなじみのようですが、信仰のあるなし、宗派を問わず受け入れてくれる一心寺はとてもありがたい存在です。

 

一心寺とは
天王寺駅からも徒歩10分以内の好立地の一心寺の歴史はかなり古く、既に江戸時代には庶民向けに宗派を問わず無縁仏の供養を行っていた、とウィキペディアには書かれていました。集まったお骨で10年に一度「骨仏」がつくられ、開眼されています。ちなみに「骨仏」は「こつぶつ」と読むらしく、我が家では恥ずかしながらこれまでずっと「こつぼとけ」と読んでおりました。
最も新しくは、令和9年に10年分の遺骨で「第十五期お骨仏さま」が造立されることになっており、我が母は4年後にこの仏さまになる予定です。

一心寺への納骨の手順はかなりシンプルですが、いくつかおさえておくとよいことがあります。

 

一心寺納骨に際しての事前の注意事項

一心寺への納骨の手順はかなりシンプルですが、納骨には骨壺のサイズ条件があります。
「骨壺は直径9cm以下、蓋を含め 高さ11cm以下の小骨壺」とサイズ指定がありますので、葬儀の際に葬儀社に「一心寺へ納骨します」と伝えておく必要があります。

適応サイズの骨壺を用意してくれますので、一心寺への納骨を検討されるなら、葬儀の担当者に忘れず伝えましょう。

また、一心寺には「納骨」とは別に「永代供養」の申し込みがあります。納骨だけにするのか、永代供養も併せてお願いするのかを事前に決めておくと当日スムーズです。納骨と永代供養の違いについては後述します。

 

一心寺納骨当日の持ち物
初めてのことは、なにかしら忘れ物があるものです。葬儀から四十九日まで、遺族はなにかとやるべきことも多く落ち着きなく過ごしていることでしょう。下記が一心寺への納骨当日の持ち物リストです。

  • 骨壺
  • 火葬許可証の原本
  • 故人の亡くなった日や「法名」「戒名」がわかるもの(覚えている自信があればなくても大丈夫ですが、書いたものを持参すると安心です)
  • お数珠(本堂のお参りの際に必要です)

 

一心寺納骨の流れ
納骨の際の予約は不要で、直接一心寺へうかがいます。但し、毎年4月に行われる年次納骨供養大法要など寺の行事がある日は納骨の受付がない日があるので注意が必要です。事前に一心寺のホームページで確認を。

納骨の受付場所は山門を入って右手にあります。わかりやすいので迷うことはないでしょう。受付場所の台で代表者が必要事項を記入します。

この際、故人の名前、亡くなった日、法名・戒名などの情報が必要になります。特に普段の生活で法名、戒名は意識されておらず、意外に覚えていられないものです。混み合う記入台で「お父さんの法名なんやったっけ?」とならないようにしたいものです。代表者の住所氏名も記入しますが、これは以後の一心寺からの法要の連絡先として必要になるものです。(個人的にはこうした申込書も事前ダウンロードして記入していけるようになるといいのに、と思います)

受け付けを済ませると、係りの人の案内にそって本堂へと向かいます。本堂ではお坊さんがお経をあげてくれていて、ひとグループごとに前へ進みお焼香して、本堂を出ます。毎日たくさんの納骨がありますので、これがグループごとに延々と流れていく感じです。

あっけないほど簡単ですが、納骨は以上となります。

納骨後は、次年度の4月26,27日に「納骨供養大法要」の案内はがきがきます。その後は骨仏開眼まで案内はありません。好きなタイミングでいつでもお参りにいけます。


一心寺は観光寺ではないですし、特に見るものはありませんが、土日祝日やお天気のよい日はいつも境内は混み合っていますので、静かなお寺でしみじみと故人をしのぶ、という雰囲気にはなりません。

反面、多くの人々が常時お参りしてくれて寂しい、ということもないので、一心寺への納骨を選ぶかは、そういった場の雰囲気の好むかどうかもポイントになるでしょう。

 

納骨にお勧めの日
土日祝はとても混雑ますので、待ち時間がとても長くなることがあります。高齢であったり体力に自信がない人の場合は、少し面倒でも雨の日は空いているのでお勧めです。
混雑具合は一心寺ホームページの「ライブカメラ」で確認ができますので、近くの場合は参考にしてもいいでしょう。

 

同行人数
繰り返しになりますが、とても混雑していますので、大人数での納骨はお勧めできません。2、3人から多くても4、5人であればスムーズです。

 

納骨費用
公式HPに記載されていますが、「納骨冥加料」として2万円・3万円・5万円となっています。どの金額でも問題なく、2万円でも勿論大丈夫です。

 

納骨と永代供養の違い
納骨のオプションとして「永代供養」を申し込むと、33年間の年忌の案内が届くことになっています。こちらは20万円からとのことです。納骨の際に事前に永代供養も申し込むかどうか決めていくと受付がスムーズです。

 

以上が、我が家が体験した一心寺への納骨です。このようにハードル低くお骨を受け入れてくださるのは庶民にはとてもありがたいことだと思っています。

 

昨年10月に亡くなった母に対しては、先月「令和四年納骨供養大法要ご案内」という青色のはがきが届きました。
毎年4月26、27日に行われる、一心寺へ納骨されたすべての人のための合同の法要とのこと。あいにくこの日は平日だったために、少し早めの日曜日にお参りに行ってきました。

 

記事は2023年5月8日時点の情報です。

一心寺も昨今の庶民のお墓への考え方の変化で持ち込まれる遺骨がとても増えているようです。今は墓じまいなどの改葬の遺骨は受け入れしていませんし、今後も受け入れ条件や料金の改訂があるかもしれません。詳細や最新情報は一心寺公式HPでご確認ください。

一心寺 | お骨佛の寺・納骨とおせがきの寺 一心寺

 

 

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